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おまけ

−−生徒会長サイド。

腹が減って、自室から食堂まで降りてきた。

会長に任命されて良かった事って、移動に便利な2階に住めるって事ぐらいだよなぁ。

とか、どーでもいい事を考えながら、ぎゃーきゃー五月蝿い周りは総無視する。

食堂内に入って、生徒会専用のテーブルに向かう。

何でも、代々生徒会連中が使ってたテーブルだそうで、

そこの席だけは他がどんなに混んでいようがいつも空席状態なのだ。

席に着いて、一息。

今日は何食うかなって注文機を掴んだところで、漸く食堂内の微妙な空気に気が付いた。

気付くのが遅ぇとか、言われなくてもわかってらぁ。

微妙な空気と言うか、何と言うか。

食堂内の全員の視線がある一点に注がれている。

俺を見てぎゃーきゃー言ってた連中も、その微妙な空気に気付いたのか、

同じく視線を向け、全員が全員沈黙し出した。

一体何なんだ、と俺もそちらを見やり。


……なぁ!?

アイツ、一体何をやってるんだっ!!

と、思わず椅子を後ろにひっくり返し、立ち上がってしまった。

視線の先には、うちのメンバーの一人が平和そうに飯を食っていたんだが。

何でそんな所で飯食ってるんだ!

よりにもよって、あの榊 龍牙の横で!!

と言うか、榊 龍牙と新入生代表が、

お互いに料理を食べさせ合うというドロ甘い空気の中で、よく平気でいられるなぁ!

俺なら精神崩壊でも起こすぞ、たぶん。

ひっくり返った椅子を立て起こし、座り直す。

俺は何も見なかった、俺は何も見なかったんだ!!と、自分に言い聞かせ、

やたらと甘く感じる晩飯をいつもの倍のスピードで平らげたのだった。






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