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Parallel
3


「お待たせ〜。」


お皿を持って行くと、既に始まっており、各々好きな酒を開けている。


「気を遣わなくていいぜ?突然押し掛けちまって、悪かったな。」


苦笑を浮かべた清水先輩は、机の上にスペースをあけてくれながら、そう言った。

相変わらず、男前で気の遣い方が上手い。


「大丈夫ですよ。清水先輩達なら、オレも気を張らなくていいし。」


「わぁ、旨そう♪」


目を輝かすのは、静先輩。いただきます、と行儀良く手を合わせた後、一つ食べて、更に目を輝かせて『うまっ』と喜んでくれている。
…可愛い人だなぁ。



「凛さんもどうですか?」

そう言って、酒をすすめてくれるのは、設楽君。

怖い人だって噂があったけど、とってもフェミニスト。


「ありがと。…これとか、美味しそうだなぁ。」


「凛さんの方が、ずっと美味しそうですけどね?」

「は?」


フェミニスト?のギリギリなジョークにオレが目を丸くしていると、腕を横から引かれた。


「…危なっかしい。オレの隣にいろ。」


そう眉間にシワを寄せた難しい顔で呟き、オレを抱き寄せてくれたのは、当然、旦那様。


オレは頬を染め、嬉しい気持ちのまま、笑って頷いた。


「…はい。」


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