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「オレだってお前が大事なんだよ。無理させたくねぇ。……まぁ、好き勝手した後じゃ、あんま説得力は無いだろーが。」


溺れて無理をさせてしまうのは、それだけお前が好きだから。
免罪符にもならないが、そればかりはどうにもならないから、許して欲しい。


凛の手を引き、オレの膝を跨がせるように座らせた。


抱き寄せた凛に、チュ、と軽いバードキスをおくると、パチ、と瞬いた凛は、しばらく何かを考えるように俯いた後、


何かを決意したように、顔をあげ、オレの首に腕を絡ませた。


「…凛?」

「………オレ、がんばれる、と思う。」

「は?」

「……やっぱり、撤回。我慢しなくて、いいです。」

「…おい、り、」


何故か、決意してしまった凛は、細い体をすり寄せる。

拙い誘惑さえも、お前にやられると、強力な媚薬以上の効果をオレにもたらす。


羞恥に頬を染め、艶めいた唇で誘うお前に、



オレが抗う術など、――無い。



「…も、いっかい、…………しよ…?」

「…っ、」



ザバァッ!!
「わっ!?」


オレは最後の理性で、凛を抱き上げ、風呂場から寝室へと駆け込む。


寝台に降ろした凛の上に覆い被さりながら、オレは、


『も、いっかい』で解放してやれる自信がねぇなぁ、と、頭の片隅で考えていた。



明日、凛は照れながら拗ねるだろうから、そしたら思う存分甘やかそう。

そしたら何げに、当初の目標達成だしな。


どんな我が儘も全力できいてやっから、許せよ?



…あ、でも


H禁止は受け付けねぇ。
(それはオレにとって、死活問題だからな。)

END

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