Under
10
「…も、無理、っ…」
泣き出しそうな凛に、苦笑する。
「大丈夫。…今日はもう入れねぇから、心配すんな。」
伸び上がって、凛に宥めるように口付けながら、後ろを愛撫する。
確かにソコは、もう腫れて熱をもっていた。
キレてはいないよな、と確かめ、労るように指で辿ると、凛はオレの首のあたりに顔を埋める。
「、…んっ」
「…痛ぇ?」
オレの首にしがみ付いたまま、凛はフルフルと横に首を振った。
「傷は…ついてなさそうだが、…腫れてんな。」
「ひぅ…!」
グチュ、と押し広げるように指を二本入れる。
誘い込むような動きに、ゴクリ、と喉が鳴るが、これ以上無理をさせるのは、流石に可哀想だと、軽く首を振って、意識を逸らせた。
「………くろ、さん?」
「…ん?」
顔をあげると、凛は薄紅色に色付いた煽情的な顔で、オレをじっと見ていた。
「……りぃ?」
「……黒さん、…つらい?」
「!」
オレが我慢している事に気付いた凛は、オレを見て、へにゃりと眉を下げた。
「…馬ぁ鹿。」
こんな時まで、コイツは本当に、オレの事ばかり。
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