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Under
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「………………。」


………なんだ、この状況。

もはや、お願いでも我が儘でもない。
これじゃあただの、オレへのサービスデイじゃねぇか。


もしくはこれは、新手の拷問か何かか?


「…いいぜ。」


動揺している内心を微塵も見せずに、余裕ぶって笑いながらそう応えた。


右手で頬を包み込むと、凛は従順に瞳を閉じる。
顎に指をすべらせ、軽く上向かせると、僅かに唇が開く。


「…………、」


そのあまりに愛らしい様に、貪りたくなる衝動を堪え、開いた唇も極力意識しないようにしつつ、触れるだけの口付けを落とす。


ふに、と柔らかな感触に、焼き切れそうになる理性を総動員させた。


…これはオレへのサービスタイムじゃねぇんだ。
好き勝手貪ったら、その後の我が儘をきいてやれる自信が無い。

……寧ろ間違いなく、そのまま朝までがっつくだろうしなぁ…。


押しあてただけの唇を、ゆっくり離し、ついでとばかりに鼻の頭にも軽くキスしてオレは体を起こした………否、起こそうと、した。


「……りぃ?」


何故か凛は、オレを押し留めるように、ぎゅう、としがみ付いて、オレの肩口に額を押し付ける。


「……どした?」


くしゃり、と頭を撫でると、小さな…聞き逃してしまいそうな小さな声が、


もっと、と


呟いた。


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