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君依存症[蓮凛]
注意!!
※パラレルで、凛と武藤はお付き合い中です。
思いっきり最中からスタートです。
大丈夫な方のみどうぞ!
※武藤視点です。
「…っ、あっ」
ユル、と繋がったまま腰を揺らすと、向かい合った体がビクッ、と震える。
対面し、オレの膝の上に乗り上げた形の、華奢な腰を掴み、焦れったいばかりだろう、緩やかな動きを繰り返した。
「…やぁ、…っん!」
凛は、フル、と首を振る。
表面張力で留まっていた涙が、同時にホロリと伝い落ちた。
「…む、とぅ……むとう…っ…!」
オレの名前を呼びながら、凛は首に腕を回してしがみついてくる。
間近にある凛の顔を見つめれば、焦らされ続けた凛の瞳は、既に欲望に濡れていた。
朱に染まった目元に、悩ましく寄せられた柳眉…涙をたたえた大きな瞳と、薄く開いた、濡れた唇。
オレは我知らず、ゴクリと喉を鳴らした。
下腹部に、熱が溜まる。
これが見たくて、オレはいつも絶頂を先延ばす。
普段は、透明感のある清廉な顔しか見せないコイツが、こんな風に乱れる度、オレの中で燻る嫉妬や独占欲が、ほどけていくのを感じる。
「…凛。」
オレだけ。
「…武藤っ!」
こんな凛を知っているのは、オレだけだ。
細い腕が縋る時の力も、
限界を訴え強請る時の仕草も、
吐き出す吐息の熱と甘さも、
全部、
全部、オレだけが知り得るモノ。
「………凛」
じっと目で訴えてくる凛に見えるように、口をあけ、舌を出す。
「…っ、」
オレの言いたい事が分かったのか、凛は頬を朱に染めた。
「…………。」
オズ、と躊躇う仕草を見せつつも、凛はオレにゆっくりと顔を近付ける。
ピチャ、と濡れた音を響かせ、凛はオレの舌を猫のように舐めた。
「…っ?ふ、ぁ…っ」
触れた瞬間に主導権を奪う。
舌を絡め、吸い、時折食む。
同時に激しい律動を開始すると、凛はくぐもった声をあげる。
苦しさと快感が交ざったような顔で嬌声をあげる凛に、オレも際限無く煽られた。
「…ひぁっ、や、あっ」
「…はっ、」
息する間さえ、惜しい。
唇で、肌で、全てで繋がっていたい。
勃ちあがった凛のモノに指を絡め、強めに擦りあげると、凛はよりいっそう乱らに啼いた。
「…っ、いい、か?」
「…いいっ、…気持ちい…っ」
素直に喘ぐ凛に、オレは愛しさが込み上げ、再び深いキスをする。
狂暴な欲と、甘い愛しさがせめぎあう。
時折、愛しすぎて、全て残らず喰ってしまいたくなる。
「…っちゃ、う…イっちゃうよっ…!」
「オレも、だっ…」
絶頂を訴える凛を、深く突き上げる。
凛はぎゅっとオレに強くしがみ付き、体を震わせる。
「あぁっ…!!」
「っ…!」
オレの手のひらに、凛が白濁を吐き出すのとほぼ同時に、オレは凛の最奥に熱を放った。
「…………っは、」
力を無くした凛の体を、ゆっくりと後ろに横たえる。
荒い息を繰り返す凛の顔に、オレは宥めるようなキスを繰り返した。
チュ、と額に、目蓋に、頬に、唇に、と降るようなキスを落とす。
凛は時折擽ったそうに、クスクス笑いながら、オレに両手を広げた。
望み通りに抱き締めてやると、凛はチュ、とオレの頬にキスをして、瞠目するオレに向けて、幸せそうに笑んだ。
「……蓮、大好き…。」
「っ!!」
…反則すぎだろ。
何でコイツはこんなに…
「…可愛すぎんだろ、馬ぁ鹿。」
「っ、ひゃっ!?」
繋がったままの凛の中で、確実に質量を取り戻したオレ自身に、凛が驚いたような声をあげた。
なんつーか今更だ。
お前に、んな事言われて、オレが止まれるワケがねぇ。
半ばヤケ気味に開き直り、凛の文句ごと、唇をキスで塞いだ。
今日も寝かせてやれねぇな、と
自嘲気味に笑いながら、オレは再び凛に溺れるのだった。
END
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