Under
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「………。」
寄り掛かった背中から、振動が伝わり、黒さんが笑った気配がした。
「…黒さん？」
「オレも嫌だよ。当たり前だ。…でも、今回、少しだけ良い事見つけたぜ？」
「…え？」
黒さんは、悪戯っぽく笑いながら、オレに触れるだけのキスをした。
「…沢山甘えてくれる事と、離れたくないって、駄々をこねてくれる事。…お前が、オレを素直に欲しがってくれたのも、初めてだよな？」
「！！」
「…もっと、なんて言われた時には、オレはマジで人生最良の日だと思ったよ。」
「っ！！」
恥ずかしすぎるセリフの数々に、オレは悶え死にしそうになった。
…黒さんは、ちょっと意地悪になって、かなり獣になりますよね。って言いたくなったのをオレは何とか飲み込む。
恥ずかしすぎて逃げたしたい気持ちでいっぱいだが、…嬉しそうな顔を見ていると、もういいや、と思えてきた。
そんなに言うなら、開き直って、存分に甘やかしてもらおう。
今度会うとき迄に、黒さん不足にならないように、目一杯。
そう内心で呟きながら、オレは体の力を抜いて、大好きな人の腕に身を委ねたのだった。
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