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Under
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※黒さん視点です。


「………?」


月明かりに照らされた部屋の隅、ベッドに座る人影があった。


灯りも点けずに、ベッドに座って…月でも見ているんだろうか。


躊躇いつつも、声を掛けようとしたオレは、次の瞬間、息をつめた。


「……っ、ふ」
「っ…!?」


押し殺した…けれど息を飲む程に悩ましい声。


呆然としつつも、だんだんと暗闇に慣れてきた目を凝らすと見えて来たのは、僅かにあったオレの理性をかなぐり捨てさせるには、充分な光景だった。


ベッドの上に膝をたて、座っている凛は、たどたどしい仕草で、あろうことか、自身を慰めている最中だった。


月明かりに浮かび上がる横顔は、愛らしくも、淫ら。
恥ずかしいのか、ぎゅっと瞑った目元は、朱に染まり、快感に耐える様にひそめられた柳眉と、噛み締めた唇が、何とも悩ましい。


ぎこちない指先を、自身に這わせる凛を良くみれば、羽織っている、やけに大きな上着はオレのもので、


快感に浮かんだ涙を、ポロリと零しながら、



「………く、ろさ…っ、」
「…!!」


名前を呼ばれてしまえば、


元々、対コイツの場合、豆腐並みに柔いオレの理性が崩壊するのは、無理もない事だと思う。


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あきゅろす。
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