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11


ズルい。黒さんは。


そんな風な声で、そんな嬉しそうに笑われたら、どんなに苦しくったって受け入れてしまう。


「…動くぞ?」


「………。」


問われ、返事の代わりに、黒さんにしがみつくと、黒さんが笑った気配がした。


「…本当、オレ、お前にメロメロだわ。」
「!?…何言って…んぁっ!」


真っ赤になりつつ抗議しようとした途端、ズッ、と突き上げられ、嬌声を上げてしまう。


「…ふぁっ、ん、あっ」


何度も突き上げられ、その度、あられもない声が、オレの口から洩れる。


「りぃ…、っ」


呼ばれ、涙で滲んだ視界で、懸命に黒さんを見ると、眉をひそめた色っぽい顔で、真っ直ぐにオレを見ていた。


「あぁっ…!」


その熱っぽい瞳で見つめられてたと理解した途端、オレの体を強烈な快感が支配する。


気持ち良過ぎて、頭が痺れそうだ。


「黒さ…、っ…す、きっ…!大好きっ…、」
「っ…!」


「あっ…!?」


オレの中の黒さんの質量が、急に増し、オレは体をビクンと震わす。


「…馬鹿、あんま煽んな…っ、」
「あぁっ、…んっ!」


動きを早めた黒さんに、オレは必死にしがみ付いた。


「…黒さ、んっ…オレっ、もうっ…」


限界を訴えるオレに、黒さんは頷いてくれた。


「…ああ、…一緒に、イこうぜ…っ」


動きに合わせるように、オレ自身をグリッと指で抉られ、オレは体を仰け反らせた。


「っぁああっ…!」
「っ…!」


達すると同時に締めあげたオレの最奥に、黒さんは熱い迸りを放つ。



「……っ、…は…」


荒い呼吸を繰り返すオレを抱き締め、黒さんは、触れるだけのキスをくれた。


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