Under
7
グチュグチュと聴覚を侵す卑猥な水音に、オレはぎゅうっと目を瞑った。
途端、後ろから抱え上げるように膝の上に乗せられ、大きく足を開かされた。
「やぁっ!?」
「ちゃんと見とけ。」
黒さんは、後ろからオレの耳に舌を差し入れながら、見せ付けるみたいに、オレ自身を両手で愛撫し始めた。
「んっ、はっ…」
懸命に声を堪えるオレを嘲笑うかのように、黒さんは早急にオレを追い上げた。
オレの感じる場所を知り尽くしている黒さんには、そんな事造作も無い。
「声、聞こえ…ちゃうよ…っ!」
離れているとはいえ、同じ屋根の下に皆がいるのに。
イヤイヤとかぶりを振るが、黒さんは許してくれない。
寧ろ声を出させようと、性感帯ばかりを攻める。
「出せよ、声。…お前が誰のモノか、教えてやれ。」
ゾクリとするような、擦れた色っぽい声で、黒さんはそう囁いた。
言われた言葉を、オレは頭の中で繰り返す。
「……、なん、で?」
黒さんの言葉が、純粋に不思議だった。
だって、
誰に言われずとも
誰に何を言われようと
「…オレは、貴方のものだよ…?」
「…っ!」
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