Under
3
珍しくも、青さんは、顔を蒼白にしている。
……青さんをそんな風にする、恐ろしい役って一体…?
「まぁ、下っぱじゃあ無理やし。…幹部やな。」
例えば、君とか♪
そう朱雀さんは、青さんを指差す。
「断固拒否する。…オレはまだ命が惜しい。自分でやれ。」
「…嫌やわ。オレかてまだ命は惜しいし。…白虎とかどうやろ?虎〜、ちょお、こっち。」
「あ"?」
マスターから、コーラの瓶を受け取った白虎さんは、ワイルドに歯で開けながら、凄みのある声で返事をする。
「んだよ。」
「陰とオレらの為に、死んでくれ。」
「はぁっ!?」
…良く分からないけど、はしょりすぎです。朱雀さん。
「それじゃ分かんねーだろ。白虎、総長に殺されてくれ。」
「…ブッ殺すぞ、テメェら。」
…青さん、絶対わざとでしょ?
怒りで白虎さん、プルプルしてるよ。
「…もういいですよ。」
オレはため息を一つつき、そう皆に言う。
「…皆さんに、そんな迷惑は掛けられません。…黒さんには、自分で言いますね。」
そう笑いかけると、皆はポカーンとした顔になった。
「…陰、お前」
青さんは目をそらしたまま、ぐしゃぐしゃとオレの髪をかき回した。
「ちょ…、」
「可愛いなぁ、君、本当、ツボや♪」
朱雀さんはオレをギュウっと抱き締めた。
「テメ…総長来たらやべぇだろうがっ!」
白虎さんは、オレを引っ張り、朱雀さんの腕から救出してくれた。
ふぅ、と白虎さんの腕の中で、一息ついた時、
……はかったかのように、扉が開いた。
ガチャ
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