Under
Love Sick
「…ちょお、………陰、それ本気?」
いつも物事を、愉しそうに傍観している朱雀さんが、珍しくも、本気で驚いた顔で、そう呟いた。
「……コイツ天然だから、マジだぞ。」
カウンターに座ったオレを挟んで、朱雀さんとは反対側に座った青さんは、オレの代わりにそう答えた。
オレを置いてきぼりに、朱雀さんは、頭痛持ちの人みたいに、額に手をあて、カウンターに肘をついた。
「…なめてたわ。…君の天然っぷり、なめてたわ。」
ブツブツと、苦い顔で朱雀さんは、呟く。
……感じ悪いよ。二人とも。
どーせオレは、天然ボケのアホですよ。(そこまで言ってない)
「…何ですか。二人で通じ合ってないで教えてくれてもいいじゃないですか。」
拗ねたオレが、ブチブチぼやくと、青さんが、嫌そうに眉をしかめた。
「通じ合うとか言うな…キショい。そんな性悪と通じ合う程、オレは性根が腐ってるつもりは無い。」
えぇ?
そこ!?
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