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Under
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「…りぃ、いい加減、機嫌なおせよ。」


黒さんは、困ったみたいに笑いながら、オレの髪を梳いた。


「…結局夕方になっちゃったじゃないですか。」

あれから何度イタシたんだか覚えてないけど、目覚めたら既に四時すぎてて。

しかも体(主に腰)が痛くて起きれないし!


「メシなら、今日はオレがつくるよ。」

「…黒さんが?」

キョト、と目を丸くするオレに、黒さんは優しく笑う。

「お前ほどじゃないが、一応作れるぜ?」

まぁ、オレが転がり込む前は、一人暮らしだった訳だし。当然といえば当然。


「何食いたい?お姫様。」

…誰が姫か。

「…じゃあ、オムライス。」

「りょーかい。」


オレの頭を撫でてから、黒さんは立ち上がった。


開いたドアの向こうから、調理器具や食材を用意する音と一緒に、機嫌良さげな黒さんの鼻歌が聞こえてくる。

恥ずかしいような。
嬉しいような。

むず痒い、けれど暖かな気持ちを抱え、オレはもう一度シーツに包まった。


まだまだ続く、この甘い休日を堪能しよう。

ちょっと意地悪で、凄く甘い、大好きな恋人と一緒に―――。


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