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雷時々、ムトー。
ピカッ
びくっ
ゴロゴロ…
びくびく…
ピカッ
びくっ
…コンコン。
びくぅっ!
……お?
反射的に怯えてしまったが、今のはノックの音だった気がする。
ズルズル…ガチャ。
「はーい…。」
「よぉ……お前、なんつーカッコしてんだ?」
珍しくも部屋を訪ねてきたのは武藤でした。
武藤はオレを見て、切れ長の目を瞠り、次いで呆れたようなうろんな目で、そう呟いた。
武藤を呆れさせたオレの今の格好とは…。
「…うーらーめーしーやー…?」
「何で疑問系なんだよ、アホ。」
頭からシーツを被ったまま、幽霊さんみたいに手を突き出してみたら、さらに呆れた顔をされた。
「……で?」
「……別にこれはただの趣味です。…つか、お前こそ何用だよ?」
…本当の事を言うのと、おかしな趣味の持ち主だと主張するのと、どっちがマシだろう。
武藤は『阿呆だコイツ』という顔をしたが、面倒臭くなったのか、それ以上は触れずに本題に入った。
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