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「…1人でフラッとどっか行っちまって、連絡もつかない。」


「……そういや、昨日、電話通じなかったな。」


誠さんの説明を肯定するような青さんの言葉を、オレは信じられない思いで聞いていた。


だって、昨日はずっと、黒さんは家にいた。
オレが何時も通り家事をするのを、手伝ってくれたり、一緒にテレビみたり、普通に過ごしてた。


……あれ?でも…

何か、少しだけ、いつもと違ったような…?


ポンポン


悶々と考え込むオレに、誠さんは苦笑して、頭を軽く叩いた。


「…まぁ、今日は色々整理したいだろうし、黒には連絡しとくから、オレん家来る?」

「…え?そ、そんなご迷惑かけられません!奥の部屋貸していただけたら!」


実は、誠さんは、お店に住んでるわけでは無い。

ここも一応泊まれるようにはなってるんで、たまに、仮眠してるみたいだけど、自宅は違うトコにあるらしい。


「駄目。ここに1人置いてって、何かあったらどーすんだよ。…いい子だからウチ来なさい。」


ニッと笑って、そう言う誠さんに、オレが申し訳なく思いつつも頷こうとした時、


オレか入ってきた時同様、
バンッ、と音をたて乱暴に扉が開いた。


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