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「…センセェ……。」


ボロボロと涙を溢すオレに、センセは降るようなキスをくれた。


「付き合っても、凛あんまり変わんないから、情けないけどちょっとオレも不安だった。…でも、そうやって怒ったり泣いたりしてくれたって事は、凛もオレと同じ気持ちだって、自惚れてもいいって事だろ?」


唇が…長い指が…、センセの全部が、オレを甘やかして包み込んでくれる。


「…泣かせて、ごめんな?でも、オレが愛してるのは、凛だけだから。」


センセの体温と、その言葉で、オレの不安はゆっくりと溶けていく。


だから、オレもセンセの不安を、溶かさなきゃ。


「…凛?」

不思議そうな顔のセンセに、背伸びしてキスを送る。

チュ。


…未熟者なんで、触れるだけのやつだけど。


「…オレも、鴇が大好き。」

「っ!!」


センセは目を見開いて、それから、喜色が溢れたみたいな顔で、幸せそうに笑ってくれた。


オレは素直じゃなくて、たぶんまた、こんな風に喧嘩もするだろうけど。


そしたらまた、こんな風に仲直りしてね?


貴方はオレの大切な人。


オレのたった一つの、恋の処方箋。


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あきゅろす。
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