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「センセ…。」
「…見失って、焦った。」
ほー…と、安堵のため息をつきながら、センセはオレの肩口に顔をうずめる。
センセの体は、かなり熱かった。
…ずっと、駆けて探してくれてた、なによりの証拠。
なんで？
「…なんで？」
「ん？」
「オレ、可愛くない事、言ったのに。」
勝手に嫉妬して、挙げ句八つ当たりして、『大っ嫌い』なんて。
センセは、俯くオレの髪を撫でてくれた。
「…可愛いよ。」
「何処が！？全然可愛くない…、！？」
ちゅ、て唇が触れる。
センセは、凄く優しい顔で、嬉しそうに笑って、もう一度、ゆっくり唇を合わせた。
「ん…っ」
センセはオレの唇を、優しく食む。
甘やかすみたいに、舌で唇をなぞったり、口付けを深くしないで、キスでオレをあやしてくれる。
「は…。」
そっと抱き締めて、センセはオレの額にキスをくれた。
「可愛いよ。…だって、凛の『大嫌い』は、オレには『大好き』に聞こえるから。」
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