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「むむ、武藤!?」
武藤はまるで荷物を担ぐように、シーツごとオレを抱き上げた。
何事!?
「何!?何なの!?」
「うるせぇ。黙らねーと落とすぞ。」
落とすんじゃなくて、降ろして欲しいんですが。
武藤はオレを担いだまま、ずんずん進む。
何処いくんだ、って思ってると、オレの寝室のドアを開ける。
…おーい。
何がしたいの、武藤。
ドサッ
「うわっ!」
オレは自分のベッドに、放り投げるように置かれた。
痛くは無いが、もうちょっと丁寧に扱ってくれてもよくない??
「…ムトー…」
ギシッ
「…!?」
オレが、抗議しようと武藤を見上げると、何を考えたのか、武藤も、オレに覆い被さるように、ベッドに乗り上げてきた。
武藤の整った顔が間近に迫る。
「む、武藤…?」
ワケが分からず固まるオレ。
「………。」
ぎゅう…。
「……っ?」
武藤は、固まったオレを、シーツでくるんで、抱き締めた。
……………えと。
何が起こってるんですか…?
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