Sub
3
「……。」
「………。」
互いに沈黙する。
物凄い気まずい。
「……凛、お前。」
「何かな!?別にオレは、雷が怖いとか嫌いとかじゃないよ!?」
「…………語るに落ちてんぞ。」
…全力でフォローしようとしたが、全力で墓穴を掘ってしまった。
うう゛…笑うなら笑え!
どーせオレは高校生にもなって、雷が怖いヘタレだよ!!悪い!?(逆ギレ)
ピカッ…ゴロゴロ
うわーんっっ。
ごめんなさいっ!オレが悪かったです!神様仏様雷さまーっ!
おいっすー!(混乱中)
オレが踞ったままでいると、武藤は馬鹿にするでもなく、傍に寄ってきた。
「…お前にも、怖いモンがあんだな。」
ポツリと落ちてきた呟き。
語り掛けるでもなく、独り言のような口調で。
…?ありますよ、モチロン。
つか、オレ、キングオブチキンだから、寧ろ人より多いんじゃね?
武藤は、沈黙していたが、暫くすると動く気配がした。
帰るの?
英和は…?
グイッ。
「ぅわっ!?」
突然、浮き上がる体。
ちょっ…!?
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!