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プルルル…


西崎が部屋を出てから数分もしないうちに、武藤の携帯が鳴った。
シンプルな電子音に、オレは思わず顔をあげる。


ピッ
「……あぁ、オレだ。」


オレが見守る中、武藤は電話に出る。


「…今何処だ?……そうか、西崎なら今、部屋戻った。着いたら、直接アイツの携帯に連絡入れてくれ。…番号は、…」


武藤の会話から察するに、相手は玄武さんだろう。


テキパキ指示を出す武藤を、オレは見つめながら、悶々と考えを巡らせていた。


…迎えに行っちゃ駄目かな、とか
部屋に直接行くのはどうだろう、とか。


だって、いくら大丈夫だって言われても、それは他の人の言葉を介してであって。


信じてないわけじゃない、なんて言うと矛盾してるみたいだけど…。


要は、不安なんだ。


姿を見て、無事だって確認したい。


「…凛。」


「……え?」


唐突に、武藤がオレを呼ぶ。


我に返り見ると、武藤は、無言で自分の携帯をオレに差し出していた。


「………?」


差し出された携帯を受け取り、耳にあてる。


何だろう?

玄武さんの事だから…説教か?


「…もしもし?」


身構えながら出るオレの耳に届いたのは、予想と違う声だった。


『よぉ。』


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