Main あれ? まぁ、仮にも(←)先輩なので、そんな事出来ずに、オレは手をワキワキとさせるだけに止める。 フゥ、と息をつくと、それに反応したようにビクッと体を揺らすのが可笑しくて、笑いを堪えた。 「大丈夫だよ。…寝呆けてたんでしょ?」 苦笑しながら、そう問うと、しずかちゃんは眉を情けなく下げながら、コクリと頷く。 「……夢だと思ってた。」 「しょうがないなぁ、しずかちゃんてば。」 しゅん、とうなだれる可愛いらしい様に、オレは苦笑を深めた。 「間違えたら、彼女さんにも失礼だよ?」 「…………は?」 オレが締めくくりとばかりに、注意を付け足すと、数秒、間を開け、しずかちゃんは唖然とした声と共に顔をあげる。 「?……だーかーら!オレみたいな凡人…しかも男と、彼女さんを間違えたら失礼でしょ、って言ってんの。」 「…………………。」 オレがそう説明すると、何故かしずかちゃんは、更に目を丸くした。 あれ? 何か間違ってる?オレ。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |