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話は変わって


「…そういえば、連絡は入ったのか?」


ムッツリ黙りこんで、いじけているオレを放置し、西崎は武藤に問いかける。


武藤は携帯を手に、思い出したように、ああ、と呟いた。


「さっき一回入ったな。病院で今治療中らしい。」
「!」


不貞腐れていた事も忘れ、オレはバッと顔を上げる。


「そうだ…青さんは無事!?未来君は!?」


掴み掛かるような勢いのオレに、武藤は苦笑し、落ち着かせるように頭をポン、と軽く叩いた。


「…二人共、大事無いとよ。青龍は打撲より手の傷が結構深いみてぇだが、それも数針縫う程度らしいし、意識も戻ってるそうだ。来栖は元々、大した怪我じゃなかったしな。」


「………………、そか…。」


武藤の説明を頭の中で整理し、漸くオレは肩の力を抜いた。


安堵の息をつくと、西崎と武藤は、目を細めてオレを見る。


よかったな。

そう言ってくれるような優しい瞳に、オレは笑い返した。


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あきゅろす。
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