Main 2 「「…………。」」 二人は押し黙り、ギロッと互いを睨み付ける。 どっちも冷静なタイプなのに、今の二人はどっちも余裕なんて感じられない。 「…お前だって底意地悪いだろうが。」 「いや。どんなにオレが悪巧みしたって、お前には適わねぇよ。」 「ほぅ…。まぁそうだな。単純馬鹿には無理だ。」 「そうそう。陰湿で根暗なお前の方が、むいてんだよ。」 …………………………………………ハッ! と、止めた方がいいのか!? ついつい呆気にとられて、見守っちゃったよ。 ……馬鹿馬鹿しすぎて。 オレが呆れながら、内心でため息をついている間にも、戦い(笑)は激化し、ついにはただの悪口合戦になっている。 「…自己中。」 「…陰気。」 「眉なし。」 「無くねぇし…地味顔。」 「それは別に全く気にならん。寧ろ気に入っている。…ムッツリ。」 「隠してねぇよ。寧ろオープンだ。」 「…………。」 …………何だこのグダグダ口論。 見てていたたまれないんですが…。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |