Main 3 「サンキューvV」 なんて気の利く!ちょうど喉乾いてたんだよね〜。 嬉々としてそれを飲み始めると、横の席に座った武藤と、前の席の西崎から、呆れたような視線が送られた。 「…おい鶏。」 「コケ?」 「………お前にとって狙われるってのは、パックジュース一つで忘れられる程度の出来事か。」 「あ。」 忘れてたー(アホの子) 「オレの貴重な時間を、平凡鶏のお前の極々つまらない用事で潰すとは、いい度胸だ。…どんな殺され方がいい?選ばせてやるよ。」 「いっやぁあああっ!!ごめんなさい神様仏様西崎様ぁあああ!!」 目がコワイヨーーーッ!! あまりの恐怖に、机の下に隠れようとするオレ。 しかし、西崎は早々に、オレに興味を無くし(酷いが助かった)武藤に向き直る。 「…で?何が理由で、この平凡鶏が狙われる?」 「……おい、凛。」 「ん?」 「最近、顔の良い奴に近付いてねぇか?」 そう言われたオレは、素直にじっと武藤の顔を見た。 じぃーーー。 「…これは除外しろ。」 武藤の美形顔を凝視していたオレに、西崎は疲れたように嘆息した。 武藤じゃないの? …でも会計さんは、寧ろ狙われ始めてから遭遇したし。 他に関わった美形さんなんて……。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |