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「サンキューvV」


なんて気の利く!ちょうど喉乾いてたんだよね〜。


嬉々としてそれを飲み始めると、横の席に座った武藤と、前の席の西崎から、呆れたような視線が送られた。


「…おい鶏。」
「コケ?」
「………お前にとって狙われるってのは、パックジュース一つで忘れられる程度の出来事か。」
「あ。」

忘れてたー(アホの子)


「オレの貴重な時間を、平凡鶏のお前の極々つまらない用事で潰すとは、いい度胸だ。…どんな殺され方がいい?選ばせてやるよ。」
「いっやぁあああっ!!ごめんなさい神様仏様西崎様ぁあああ!!」

目がコワイヨーーーッ!!

あまりの恐怖に、机の下に隠れようとするオレ。


しかし、西崎は早々に、オレに興味を無くし(酷いが助かった)武藤に向き直る。


「…で?何が理由で、この平凡鶏が狙われる?」

「……おい、凛。」

「ん?」

「最近、顔の良い奴に近付いてねぇか?」


そう言われたオレは、素直にじっと武藤の顔を見た。


じぃーーー。


「…これは除外しろ。」


武藤の美形顔を凝視していたオレに、西崎は疲れたように嘆息した。

武藤じゃないの?


…でも会計さんは、寧ろ狙われ始めてから遭遇したし。


他に関わった美形さんなんて……。


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