Main 2 「相変わらずメンドくせぇな、お前は。」 オレより目線が低い美少年は、男前な顔で、そう言い捨てた。 「…突然押し入ってこられたら、普通こんな反応なんですよ?青さん。」 脱力したオレは、それでもリビングへと、青さんを迎え入れた。 そう。 このちっちゃいヤ○ザは、《陰/陽》の幹部、青龍こと青さん。 ちなみに会った当初、青龍さん、て呼ぼうとしたら怒られて、こんな呼び方になった。 イタい呼び方すんな!!って。 …それ言っちゃあ、皆、結構恥ずかしい呼び名だと思う。 オレの『陰』は、実名の凛と同じ響きだから、あんま気にならないけど。 「ここで『青さん』なんて呼び方してたら、一発でバレんぞ。本名で呼べ。」 「いや、知らんですし。」 「清水凪だ。」 言い淀む事無く、オレがシレッと返すと、青さんも至極アッサリと言い切った。 おお!本名言っちゃったよ!この人。 …まぁ別に、言ったら呪われるとか、戸籍売られるとか、そんな事は全く無いんだけど。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |