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「相変わらずメンドくせぇな、お前は。」
オレより目線が低い美少年は、男前な顔で、そう言い捨てた。
「…突然押し入ってこられたら、普通こんな反応なんですよ?青さん。」
脱力したオレは、それでもリビングへと、青さんを迎え入れた。
そう。
このちっちゃいヤ○ザは、《陰/陽》の幹部、青龍こと青さん。
ちなみに会った当初、青龍さん、て呼ぼうとしたら怒られて、こんな呼び方になった。
イタい呼び方すんな!!って。
…それ言っちゃあ、皆、結構恥ずかしい呼び名だと思う。
オレの『陰』は、実名の凛と同じ響きだから、あんま気にならないけど。
「ここで『青さん』なんて呼び方してたら、一発でバレんぞ。本名で呼べ。」
「いや、知らんですし。」
「清水凪だ。」
言い淀む事無く、オレがシレッと返すと、青さんも至極アッサリと言い切った。
おお!本名言っちゃったよ!この人。
…まぁ別に、言ったら呪われるとか、戸籍売られるとか、そんな事は全く無いんだけど。
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