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何の勝負…?


「…嫌がる子に馴れ馴れしくする行為は、十分セクハラだろう。」


日下部先輩は、眉間にクッキリしわを刻み、しずかちゃんを睨み付ける。


「何処見て嫌がっているとか決め付けちゃってんの?」


対するしずかちゃんは、口角を上げ、皮肉げな笑みを浮かべた。


「りっちゃんとオレは仲良しなの。ラブラブなの。…どっかの堅物と違って。」


ピクリ、と日下部先輩の肩が揺れる。
…隣を見たら、眉間のシワが、更に深くなってた。


…てか、ラブラブってなに。


「…純粋で優しい凛君が、貴様のような軽薄な男と、仲良しな訳があるか。…その上、ラブラブだと?目を開けて夢を見るな。妄想は頭の中だけにしておけ。」


ハッ、と鼻で哂われ、しずかちゃんの眉間にまで、クッキリハッキリしわが寄ってしまった。


「…日下部こそ、何なの。勝手にりっちゃんの代弁者気取り?…初対面の奴が馴れ馴れしくしないでくれる?」


その言葉に、日下部先輩は、鮮やかな笑みを浮かべ、オレの肩を抱くようにひきよせた。


「私と凛君は、とても親しい仲、だ。…貴様の妄言と一緒にしないでもらおうか。」


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