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「……………っ、」


しずかちゃんは、唇を噛み締め、俯く。


「…………。」


無言のまま、しずかちゃんは、今度こそ部屋を出て行った。


オレは、その背中を追いながら、かける言葉を持たない。



廊下の突き当たりでしずかちゃんは足を止め、外を見つめたまま、じっと動かなかった。


「……………、」


そうして、どれ位たっただろう。


「…変なトコ見せちゃって、ごめんね?」


振り返り、そう笑うしずかちゃんは、若干笑顔が固いものの、ほぼいつもの彼。


その事に、安堵しつつ、何と返していいか一瞬躊躇ったオレのかわりにか、隣の人は端的に呟く。


「…全くだ。」

「や。日下部には言ってねぇし。オレが謝ったのは、可愛い可愛いりっちゃんだけだし。」


しずかちゃんの謝罪に応えたのは、オレではなく、事態を冷静に眺めていた日下部先輩だった。


「…なにが『りっちゃん』だ。セクハラは止めろ。」

「呼んだだけでセクハラ扱いかよ。」



…論点がズレてる様な気がしなくもないが、場の空気を変えてくれて感謝です。


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あきゅろす。
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