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しずかちゃんのお母さんは、動揺していた事を隠すように、ニッコリと微笑んだ。


「良く存じておりますよ。…先日も、義妹が、お世話になったようで。」


へぇ。

意外と繋がってるモンだな。


良く聞いてみると家元の妹さんが、華道家としてなのか、デザイナーとしてなのか分からないけど、総プロデュースしたバックを売り出すらしい。


…急遽引っ張り出してきたカードは、思いの外、役に立ってくれそうです。



「………静さんは、心配して下さるお友達が沢山いて、幸せね。」


しずかちゃんのお母さんは、内心面白くないだろうに、大人の余裕で、静かに笑んだ。


………ん?
と、いうか今、


沢山、って言わなかった?


オレ1人じゃないの?と思ったオレと同じように、しずかちゃんは訝しげに眉を寄せる。


「…母上。他にも、誰か来ているんですか?」


「……知らせるのが遅くなってしまったわね。」



もう、家元の所へ、お通ししたそうですよ、との言葉に、オレとしずかちゃんは、思わず顔を見合せてしまった。


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あきゅろす。
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