Main 暗闇の唄 信じられる人間なんて、この世にいない―――。 誰だって、己が一番可愛い。 例え、気紛れに誰かを助けたとしても、自分に火の粉がかかるとなれば、平気でその手を離す。 信じるから、裏切られるのが辛いんだ。 ならば、信じなければいい。 大切な人間なんて、この世にいない。 誰だって、己が一番可愛い。 例え、一時愛してくれても、一つ気に入らない事をすれば、容易に忌み嫌える。 好きになるから、嫌われるのが怖いんだ。 ならば、好きにならなければいい。 オレは、人を嫌い、人に嫌われる存在。 闇に生き、いつか闇に消えるもの。 光なんて、永遠にささない。 光なんて、いらない―――。 . [次へ#] [戻る] |