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「…ねぇ、ハルちゃん。」

「何だ。」

「オレさぁ、凄く嬉しい。このクラスで、良かった。」

「…煩いだけだと思うが。」


頬杖をつきながら、にやけるオレに、西崎は呆れた様なため息をついた。


「…なーにクールぶってるのさ、西崎ー。」

「…!?」

「…羽生、重い。」


今まで向こうで戯れ合っていた委員長が、何故かオレの後ろからのしかかってきた。顎を頭にのせて体重をかけるのは止めて欲しい。


「さっきの格好良いセリフ、斎藤に聞かせてあげたかったなぁー。」

「……死にたいか、委員長。」


西崎に突っ掛かるとは…度胸あるな、羽生。
顔は見えないものの、面白がる様な声の羽生を、西崎は鋭い目で睨み付ける。


…と、いうか。


「……格好良いセリフ?」


西崎が何か言ったのか?
オレと武藤以外、ほぼ口をきかない西崎が?


「そうなんだよー。あのね、」

「貴様…、…なっ!?」


西崎の睥睨をものともせず、オレに話し掛ける羽生にキレた西崎は、ガタン、と音をたてて席を立つ。

だが羽生に掴み掛かる前に、後ろから手が伸びた。


「まぁまぁ、待ちなさいよ、ハルちゃん。」

「…殺す。」


牧田…死亡フラグ立ってるぞ。
お前、羽生と違って腹黒スキル持ってないんだから、無茶すんな!!


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