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的外れすぎる。


突然何言ってんだ。話の腰折りすぎだろ。


…でも、言ってしまえば、自分が何より知りたかった事はそれなのだと分かった。


それ以上声が出なくて、無言のまま携帯を握り締めていると、電話口から、小さなため息が聞こえた。


困ったような…けれど慈しむような、甘い声で青さんは、
『馬ぁ鹿』
と息を吐くように呟く。


『…オレを、その辺の雑魚と一緒にするんじゃねぇ。』


揶揄するような物言いさえも、何処か優しくて。


オレは電話を握り締めたまま、上がりそうになり嗚咽を堪えた。


『あの馬鹿ごときがオレ様に致命傷負わせるなんざ、百年早いんだよ。こんなもん掠り傷だ。』


オレ様口調の上から目線。


けれどそれさえも、オレへの気遣いに溢れていて、





やがて、困ったような声が、小さく呟いた。





『……………大丈夫だから。…泣くな、馬鹿。』


多分オレが泣き止めないのは、貴方の優しさのせいです。
なんて青さんのせいにしながら、オレは泣きながら笑った。


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