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「!?」
玄武さんより高めの、けれど耳に心地よい落ち着いた声。
意識を取り戻したって聞いてたし、一緒に戻ってきてるんだから、不思議でもなんでもないのに。
それでもオレは、声が上手くでなかった。
「…………あ、おさ…」
絞りだした声は擦れていて、さぞや聞き辛いだろうな、なんて思っていると、電話越しに短く笑い声がした。
多分浮かべているのは、大人びた苦笑。
しょうがねぇ奴、みたいな顔で笑っているんだろう。
『なんつー声出してんだよ…阿呆。』
「……だっ、て…」
…怪我は、
怪我は、大丈夫なんですか?
痛いですか、辛くないですか、
もう、心配ないんですか…?
取り留めの無い思考に、オレが言葉を紡げずにいると、青さんは全部お見通しな様子で短く嘆息した。
『オレは無事だ。…だから、くれぐれも迎えに来たりすんじゃねぇぞ。』
「えっ…?」
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