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※清水視点です。


「また同じ事を繰り返すつもりか。アイツの周りも、アイツも傷つけて、全部壊して満足すんのか。」


胸くそ悪ぃ、と吐き捨てる。


陰が許しても、オレは許せねぇ。


散々浮気して、アイツを苦しめて、
自分の方を向かないからと、壊した。まるで玩具を使い捨てるように。


そんなものを、誰が恋と呼ぶ?


一方的な感情の押し付けは、暴力でしか無い。


「…テメェの言っている事は、ガキの癇癪か、狂人の夢想だ。アイツの大切な人間を傷付けてまで、会いに行ったところで、アイツはテメェを受け入れたりしねー…、!?」


ビュツ!!


陽の蹴りが、寸前で避けたオレの鼻先数センチ手前を掠める。


「……なんのつもりだ。」


瞳を眇め、睨み付けると、陽はニィ、と唇を歪めた。


バサリ、と陽が投げた上着が床に落ちる。


ボタンを外し、襟を寛げ、陽は狂暴な顔で哂った。


「…ごちゃごちゃ、ウルセェんだよ。」


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