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※清水視点です。


「…何って、……ただ質問していただけですよ?」


「質問…?訊問の間違いじゃねぇのか。」


吐き捨てるように言うと、陽は大仰な仕草で肩を竦めてみせた。


「…ひどいなぁ。オレを何だと思っているんです?」


「…陰以外を排除しようとするキチガイ、だ。」


オレの言葉に、陽は、背筋も凍るような凄艶な笑みを浮かべた。


「…それは否定しませんよ。だから、彼に聞いていた。…あの子の居場所を。」
「!?」


オレは息を飲み、床に座りこんでいる少年を見た。


肩で息をしている少年は、見覚えの無い顔だったが、陰の知り合いなのだろうか。

バッ
「っ、」


オレが少年に気をとられた隙に、陽はオレの手を外した。



数歩、オレから距離をとり、陽は乱れた襟元を正し、ふぅ、と息をつく。


「…分かったら、そこ、退いてください。」


「…アイツの知り合い、痛め付けてどうする。また悲しませんのか、テメェ。」


少年を庇うように立ち、陽を睨み付けた。


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