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※清水視点です。


好きだ、と一途に想うのはいい。
傍にいて欲しいと願うのも、当然の事だ。


だが、その他の全てを排除しようと思うのは、正気の沙汰とは思えない。


誰しも、欲した相手には、多かれ少なかれ、独占欲が湧くものだが、大抵の人間は理性でソレを制御する。


当然だ。


例えどんなに願っても、
自分とその人だけで世界が完結していればと希おうとも、


それは所詮、叶わぬ夢。


人は人と関わらずには、生きられない。


ガタン


「………?」


突然の物音に、オレは我に返った。


奴の…陽の部屋に辿り着いたが、中から物音がした気がする。



「…………。」


ノックしようとして、手を止めた。



………何だ?


嫌な、予感がする。


ノックはせずに、合鍵を取り出した。


見張り役として、陽の部屋の合鍵は持っている。
とにかく何をしでかすか分からない奴だからな。


ガチャ


鍵をあけ、静かに中へと入り込む。


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