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※未来視点です。


「元々温室育ちで、滅多に外に出してはもらえませんでしたが、家の外どころか、一年の大半を、ベッドの中で過ごすような欠陥品の体でした。…風邪一つで生きるか死ぬかの騒ぎになるんですからね。」


金持ちのボンボンでなけりゃ、医者もとっくにさじを投げてたでしょうね。

そう彼は、事も無げに言った。


確かに彼は、透き通るような白磁の肌の持ち主だが、別段、病弱には見えない。


細身だが、服の上からでも分かる、しっかりとした体付きをしているし、色白でも、病人の蒼白さでは無い。


「まぁ今は完全に、健康体なんですが。」


疑問が顔に出てしまったのか、彼は先回りしたように、そう付け加えた。


「…こうやって、大きくなれば健康になる、と分かっていれば、まだ対応も違ったんでしょうが、あの当時は、まるきり死にかけのガキでしたからね…親も、見捨てるような。」


「…え?」


信じられないような言葉に、僕は思わず聞き返していた。


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