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「…斎藤。」
「………ハイ。」
西崎に呼ばれ、オレは小さく返事をした。
「…話を総合すると『逃げている最中に、生徒会会計と書記に遭遇し、隠れたが見つかり接点を持ってしまった』という事でいいか?」
「……………ハイ。」
ヤバイ。
何かお白洲受けてる気分になってきた。
遠山の金さんとかがやる、アレ。
『以上の罪状に、相違ないか。』
『ははぁっ。』
みたいな。
で、
『沙汰を申し渡す。』
ってなるんだよねー。
……アレ?
それ、死亡フラグだよね?
大抵『市中引き回しの上、磔獄門』か『打首獄門』ってなるんだよね!?
「…何か言い遺す事は無いか?」
「!?」
…つ、つつ繋がってるよ!!
死亡フラグ継続中だよ!?
「…無いんだな?」
「まま待ったー!!あるあるっ!」
風前の灯の己の運命を前に、必死に挙手。
「……何だ。」
「……………。」
…当然、何も考えてません。
手を上げたまんま固まるオレが、漸く発した言葉は、
「…異義あり!!」
ビシッと指を西崎に突き付けると、西崎は無表情でそれを見つめ、低く呟いた。
「…引っ立てろ。」
ぎゃー!!
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