Main 2 「…斎藤。」 「………ハイ。」 西崎に呼ばれ、オレは小さく返事をした。 「…話を総合すると『逃げている最中に、生徒会会計と書記に遭遇し、隠れたが見つかり接点を持ってしまった』という事でいいか?」 「……………ハイ。」 ヤバイ。 何かお白洲受けてる気分になってきた。 遠山の金さんとかがやる、アレ。 『以上の罪状に、相違ないか。』 『ははぁっ。』 みたいな。 で、 『沙汰を申し渡す。』 ってなるんだよねー。 ……アレ? それ、死亡フラグだよね? 大抵『市中引き回しの上、磔獄門』か『打首獄門』ってなるんだよね!? 「…何か言い遺す事は無いか?」 「!?」 …つ、つつ繋がってるよ!! 死亡フラグ継続中だよ!? 「…無いんだな?」 「まま待ったー!!あるあるっ!」 風前の灯の己の運命を前に、必死に挙手。 「……何だ。」 「……………。」 …当然、何も考えてません。 手を上げたまんま固まるオレが、漸く発した言葉は、 「…異義あり!!」 ビシッと指を西崎に突き付けると、西崎は無表情でそれを見つめ、低く呟いた。 「…引っ立てろ。」 ぎゃー!! . [*前へ][次へ#] [戻る] |