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まぁ、今はそれは関係無いから置いといて…
オレらの関係を一言で言うと。
「黒さんは、オレの保護者だよ。」
「…保護者?」
武藤は、目を瞠った。
西崎は多分、調べてあったのか、推測してあったのか、頷いただけだ。
「…うん。オレ、中学2年の頃に、黒さんに拾われたんだ。」
「!」
武藤は、息を詰める。
オレは苦笑して、話を続けた。
「そっから話そうか。…つか、西崎はもしかして、知ってる?」
「…全部ではないがな。《陰/陽》には随分と、腕のいい情報屋がいる。特にお前の情報は、巧妙に隠されていた。」
ああ、朱雀さんね。
…つか、朱雀さん相手に、少しでもデータ引き出せるなんて、西崎ってマジ凄い奴なんだな。
「色々、追われてるんで。…じゃあ、最初っから話すね?……まず、オレが小学校の低学年の時、父親が蒸発した。借金つくって、オレらと母さん捨てて逃げたんだ。」
淡々と話しているつもりでも、もしかしたら失敗してるのかも。
…西崎と武藤の眉間にシワが刻まれているから。
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