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えーと…


頭を働かせようにも、全然考えがまとまらない。


ウトウトとしているオレに、西崎は苦笑した。


ベッドサイドに腰掛け、宥めるみたいにポン、と軽く頭に触れる。


「もう少し寝ていていいぞ。…今日は休むと、担任には連絡した。」


「……休む?」


言われた言葉を鸚鵡返しにする。


「ああ。…こんな派手な青痣ではな。…幸い明日は土曜だ。休み明けには多少マシにはなっているだろう。」


そう言って西崎は、自分の頬に手をあてた。

確かに、二人して同じようにガーゼしてったら、指導室にお呼びだしかも?


「…センセ、何だって?」


「……全部は知らないんだろうが、ゆっくり休ませてやれ、と言われた。…あまりお前を泣かすな、とも釘をさされたがな。」


…心配かけちゃったしなぁ。


後で、青さんとセンセには、何かお礼したいな。


「…手を出すな、とも釘さされたが」

「?」


ボソリと呟かれた言葉に、何?、と視線で問うが、西崎は、何でもない、と話を打ち切った。


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