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※墨田視点です。
俺に対しても、事の成り行きに関しても、大して興味が無さそうなので、義務的な意味で『一応』俺を呼び出したのだろう。
「…用件、ねぇ。別にオレは、用はないんだけど、上からの命令で、ご挨拶に来ました。」
志藤はそう、飄々と言った。
…やはり、興味が無いようだ。
だが、それは好都合。
本気になったコイツは、かなり厄介だ。
一度、包囲されかけた苦い過去が頭を巡る。
「…なら済んだな。」
「意外とせっかちだね。」
志藤は、苦笑いを浮かべる。
「…て、いうか。君達、何しにこんなトコまで来たの?」
疾うに情報は伝わっているだろうに、志藤はそんな事を聞いてきた。
若干、瞳に、面白がるような光が見え隠れする。
…面倒だな。
「ウチの総長がさ、ずっと探してるコがいるんだよねー。」
「興味無い。」
言い捨てた俺に、志藤は喰えない笑みを浮かべる。
「またまた〜。…君んトコのコだよ?…名前も顔も、一部の幹部以外知らないっていうレアなコ。たまに黒の傍に現われても、シールド下ろしたメットを被りっぱなしで、《陰/陽》の下の奴らの中でも謎な存在だって言うじゃん?」
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