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「おい、阿呆。」

「…それはオレを呼んでいるとは認めないので、返事なんかしないもん。」

「高校デビュー。」

「…っ!じ、時差つけて攻撃してくるなんてズルイ!」

なんて言い返そうとしてたのか、忘れちゃったよ!!
…くそー。
頭良い奴って、ズルイ。

オレの浅はかな思考なんて、西崎には全部バレバレなんだろうなぁ。


「どーだっていい。それより、何故突然、イメチェンなんかした。」

「………、?」


突然、真顔になった西崎に、オレは言い掛けた言葉を飲み込んだ。


何でって…。


質問しているはずの西崎は、何故かオレの答えを聞きたいようには見えなかった。


教卓から指名する教師のように、既に決まっている解答を…正解を言うのを待つみたいな。


「…西崎。」

「…何だ。」

「聞きたい?」

「!」


西崎は、オレの言葉に虚を突かれたように、僅かに目を瞠る。

舐めんなよ?
期待裏切る事に関しちゃ、負けねぇぜ。


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