Main 4 青さんはその後も、その話題には触れずに作業を続けてくれ、美容師さながら髪まで洗ってくれた。 「…清水センパイ。」 「あ?」 ドライヤーをかけながら、青さんは返事をする。 サラサラと髪を梳く指が、凄く気持ちいい。 「美容師になった方がいいですよ。…メチャ気持ちイイ…。」 さっきの洗髪も物凄く気持ち良くて、髪を洗ってもらいながらオレは、居眠りしそうになってしまった。 「…お前、無防備だって言われねぇ?」 「は?…何故かよく言われますが。」 眠たいオレは、うっとりと目を瞑りながら頷くと、青さんは呆れたようにため息をつく。 「別の意味で気持ち良くされたくなかったら、そーゆー発言を男に言うのは控えろ。」 …オレも男なんですが。 「…はぁ。」 「絶対、分かってねぇだろ。」 ったく。どーやって教育したら、こんな無防備な天然が出来上がるんだ。って、青さんはブツブツ言ってる。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |