Main かわるわよ☆ 「……はい、見ました。」 「なら話は早ぇ。…頭貸せ。」 「は??」 スチャ、と青さんは持っていたバックから、何かを取り出す。 「……カラーリング?」 「染めんぞ。」 「はぁっ!?」 持参の新聞紙を敷いて、手際よく青さんは用意を始めた。 「ちょちょ、…オレはまだオッケーなんてして無いっすよ?」 「却下だ。…ちょっと茶髪にするだけだ。グダグダ抜かすな。」 「ぐぇっ」 襟首を掴んで、青さんはオレを引き寄せる。 見た目と違い、怪力なこの人にオレが敵うはずもなく、アッサリ新聞紙の上に座らせられてしまった。 「突然髪染めていったら、その方が目立ちませんか…?」 「地味男がそんな事した位じゃ、誰も気にとめねぇよ。ちょっと、いきがっちゃったんだ、って程度の認識だろ。」 「えぇ!?酷っ!!」 …少し抵抗を込めて抗議したら、一蹴された上に、手酷いパンチを食らってしまった。 そんな生暖かい目で、周りに見られるのも嫌なんですけど!! . [*前へ][次へ#] [戻る] |