《 Book 》 B 「くあぁっ、んぅっ!!」 「気持ち良いんじゃろ?」 「ひぅっ、や…また出ちゃ…うぁッ!」 「だーめ」 射精する寸前になって、仁王はほどいた髪紐で柳生自身の根本を素早く縛り上げる。 「ひゃあっ!?ッ……なん、でぇ…?」 「今度はお前さんが俺を気持ち良くする番じゃ」 上機嫌にそう言った仁王は柳生の尻穴に膨張しきった自身を宛がった。 柳生のものより一回り以上大きいそれは、彼の痴体を見たというだけで普段より硬く張り詰めている。 これ以上は抑えられない…。 それを自覚した瞬間、仁王は逃げようとする腰を掴んで、締め付ける体内へ自身の精器を無理矢理に押し進めていた。 「ひっ、ぁ!!」 「ッ…。もっと力、抜きんしゃい…」 「いっ…、無理、ですっ!!」 ほとんど反射的に強張る体。 いくら慣らしたとはいえ、そもそも受け入れる機能のない場所だ。案外臆病な柳生のことだから、不安もあいまって痛みが増してしまっているのかもしれない。そのせいで、余計にその箇所が収縮して、結果的に痛みを強めてしまっているのかもしれない。 妙に冷静な頭で憶測をたてながら、それでも。それでも仁王は泣きわめくその表情にすら欲情してしまって。 まだ息を整えていた柳生に激しい律動を始めた。 先に見つけた柳生の感じやすいところを、強く擦るように。 [前へ][次へ] |