《 Book 》 @ 屋上の片隅。 給水タンクの影。 ここが、仁王君がサボりによく使う場所だということは知っていた。だからこそ、五限目は教室にいなかったという彼を探してここへ来たのだから。 しかし……。 「…ぁ、くッ!」 覗き込んだ先で私が見たものは、ズボンとボクサーパンツを遠慮がちにずり下ろして、自身の性器を扱く彼の姿。 しかも、丁度射精するその瞬間だった。 いけないことだ、なんて。 それくらい分かっているのに…。 白濁にまみれた彼の四肢が。 脱力した体が。 虚ろな瞳が。 荒い呼吸の音が。 その全てが、私を興奮させて。 下半身に異様なほど熱が集まるのを感じた。 [前へ][次へ] |