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《 Book 》

ぴよぴよ*ぴろしA

手のひらに乗るくらいの大きさのそれはヒヨコのような形をしているが、何やら頭の部分だけ銀色で、しかもそこから同じ色の尻尾がちょろんと伸びている。
何だか不思議なヒヨコだ。

きっと、またお父さんかお母さんが新しいぬいぐるみを買ってきてくれたのだろう…。

少し考えてからそう思った比呂士は、涙目のままヒヨコににっこりと微笑んで、もう一度おやすみの挨拶をした。

「おやすみなさい、ヒヨコさん」

だから。

「……ピヨッ」

だから、そのヒヨコが急にもぞもぞ動き出して挨拶に返事をした時。
比呂士は思わず固まってしまったのだった。






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