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text(ジャンルごっちゃ。)
君を確かめるように(骸誕/骸雲)


「骸なんて大っ嫌い!!」





そう言ったのはついさっきのこと。



なんで・・・

「なんでっ・・・あんなこと・・・」



深い意味はなかった。

ただ、気づいたら、口が動いていた



いつもならきっと苦笑いですんだのだろう

…でもケンカの最中だ。



骸は少し顔を歪ませて

「そう・・・ですか・・・」

とつぶやき、帰って行った




「でも元はと言えば骸が悪いんだ!」

そう・・・骸が…

***

今日は骸の誕生日。

前からカレンダーに赤丸を付けて

ひそかに、すごく楽しみにしていた日



それなのに・・・

***


それは昨日のこと。



骸の誕生日プレゼントを買いに行っていた

ようやくプレゼントが決まり、フラフラしていた

いつもなら考えられないだろう。


そう・・・

「あのときに真っ先に帰っていれば…っ!」
いくら後悔しても遅い

もう・・・見てしまったのだから。

彼が、骸が、山本と仲良さそうに話していたところを。



でもそれだけならこんなにはならなかっただろう




そのあと、僕は少し気になって見ていた

で、何か叫んでる声が聞こえたのでまた見てみると…



骸が、山本と、抱き合ってたんだ。









そのあとのことは覚えてない

気づいたら応接室にいた。



そのあとに聞いたけど、

道端で倒れていたところに

草壁が通りかかったらしい



プレゼントは机の上に置いてあった。



でも、問題は、その後のこと、だ。




そのあと、骸が来た。

僕はすごく、気になっていたから、聞いた。

聞いてしまった。



骸は山本が好きなの?と。

やっぱり僕が悪かったのかもしれないな。

と少しだけど、思っている。



「いつもならあんなことには、ならなかったんだろうな・・・」

いくらそう思ってももう遅い。



ガラガラッ



「!」



「雲雀・・・いるか?」




「獄寺…?」


「あぁ。」




「どうしたの?」



「また少し…相談があってな。」



獄寺は山本と付き合っている

その事でよく相談をうけるんだ。



「また山本関係?」



「Σうっ・・・」



「何?咬み殺してくればいいの?」



「や、それはちょっと・・・」




「じゃぁ何?」



「あの・・・さ。」



お前…骸と付き合ってるんだよな・・・?



と、言いにくそうに、話し始めた。



「そうだけど・・?」



昨日のことが頭をよぎる。



「昨日…山本と、骸が、さ・・・」



「むく・・ろが?」




「っ・・・・・・・・」




獄寺は目にいっぱい涙をためて、



「・・・き・・っ・・んだよ・・・」




・・・・



「ぇ?」



「だからっ!山本と骸が抱き合ってたんだよ!!」




「やっぱり、夢じゃ・・・・なかったんだ…」



「は?」




「僕も…見たんだよ…」



「じゃぁやっぱり…」









もう少し話を聞いたところ、

それが原因で喧嘩をしたらしい。




「・・・どうする?」



「どうするって…?」

「だから、確かめて・・・みる?」



「どうやって?」




「・・・考えて。」



「ぃやぃや!お前も考えろよ!」




そんな事をいつまでも言っていた・・・ら、



キーンコーンカーンコーン




あ・・・チャイムだ…

えっと・・・今何時??



「ぅそ・・・もう下校時間?」



獄寺が来たのが昼休みだったから・・・



「2時間もサボったね・・・獄寺。」



「Σぇ!?」



まぁいいか・・・

そんな風に思っていたその時!!!



ガラガラッ



「雲雀ーいるかー・・・?」



Σデジャウ!?!?



「・・・いるけど?(怒)」



「山本!?」

「獄寺!?」



「「な、何でここに・・・」」




ワォ・・・見事に重なったね。




「獄寺、せっかくだからここで聞けば?」



「Σ今か!?」




「ぅん。僕も知りたいしね。」



「・・・・ちっ…わかったよ!」




「何を・・・・?だ?」




「お前…さ…」




獄寺は、

自分の見たこと

をすべて話した。



「で?この話は本当なの?」



「・・・まぁ抱き合ってたってのはあながち嘘・・・ではねーよ。」




「やっぱり・・・そうなのか・・・っなんで!」




「最後まで聞けって!」



***

山本が言うには、


骸と山本はよく相談し合ってたらしい

まぁ僕と獄寺みたいな感じだね・・・



で、昨日はお互いに恋人の話をしててこう・・・

興奮して、ギューっと…

・・・・・・・って

『「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」』




「じゃぁ俺達は…」

「無駄な事を話してたんだ…」




「!!」

じゃぁ骸は悪くないじゃないか!

ぼくは、僕は、最低だ・・・



「っ!」

いてもたってもいられなくなって

僕は応接室を飛び出した。


骸はどこにいるんだろう?

やっぱりあそこかな・・・



僕はすぐに彼がいるであろう場所に

プレゼントを持って走って行った。

***

「ん?雲雀のやつどこに行ったのな?」




「お前バカかよ!…あいつのとこに決まってんだろ。」



「そっか♪」



平和な二人なのでした。

***

結局たどり着いたところは…

黒耀ヘルシーランド



「あいつは・・・ここにいるよね・・・?」



急いで中に入って行った。

途中でいつも骸と一緒にいる女の子が、

「・・・骸様は…奥に・・・・」

って教えてくれた



僕は珍しくお礼を言い、

その子に言われたように奥に入って行った。



はいったら、骸は泣いていたんだ



「雲雀…君…?」

信じられないとでもいったような顔で僕を見る



「骸…ごめんね!!」



「何を…今更…」



「全部…僕の勘違いだったんだ。」



「ぇ?」

骸は意味が分からないとでも言うように僕の方を向く。



僕はさっきまでのことを全て話した。



そしたら骸はものすごく笑って、
「僕が君以外とそんなことするはずないじゃないですか!」




「で、でも…」
骸がいきなり抱きついてきた

「ひゃっ」



「じゃぁこれで信じてくれましたか?」




「ぅ、ぅん」



あ、そういえば…・



「骸!ちょっと目瞑って。」



「へ?なんでですか?」





そう言って僕は骸の首に

あるものをかけた。

「いいよ。」



「な、なんですか?」



「誕生日プレゼントだよ。おめでと!」



「あっこれ…」



僕は骸にリングをプレゼントに選んだ。

なぜかわかるかい?

それはね・・・



「僕とペアリングなんだよ。ほら・・・」

そう言って僕は左手を見せる。



「その場所は…」



気づいたか…

そう。僕は左手の薬指に指輪をつけていた。



「恭弥!」



「な、なに?」

「大好き…いいえ。愛してます!!」



「っ…僕もだよ、骸。」

そして、


(愛してる、骸)(クフフ…最高のプレゼントですよ)

title:確かに恋だった

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