エロ本を拾いました。[沢→蛍]
※下ネタ(自慰)注意。
今朝、ゴミ出しに行くと、愛らしい少女が恥じらいの笑みを浮かべていた。
「あれ、資源ゴミって昨日じゃね?」
不法投棄されたそれはビニール紐で括られて、その可憐な顔に似合わない際どいポーズをキメていた。
ふりふりのエプロンドレスを纏う彼女は、どことなく、幼馴染みの彼に似ている。
「‥‥古本屋持ってったら幾らかな?」
どうせ百円もしないのだろうが。
ああ、だから売らずに捨てたのか。たかが数十円のために往復3kmなんて面倒だ。
まあ、それならそれで、昨日の朝までに決断を下せよと思う。
「‥‥‥‥。」
そう言えばここ最近、コンビニや本屋、レンタルショップなどのレジではクラスメイトたちが労働に勤み、新たなオカズの入手が困難になっていた。
別に、エロ本を買っているのを知り合いに目撃されるのが恥かしいわけではない。
きっとみんなもどこかしらから入手しているはずだし、そういう話もたまにする。
ただ、お前ってこういうのが好みなの、とか、からかわれたら嫌だな、とか。
気が付かれたくないんだよ、な。
いや、俺の好みが露呈したところで、クラスメイトなんかには分からないか。
結び付けられないし、存在自体、知らないだろう。
‥‥知らない、といいな。
だから、まあ、なんだ。
つまりは、最近溜まっているのだ。
もちろん、オカズなどなくたって、男である以上、無から有を生み出してオナるだけの妄想力は持ち合わせているつもりだ。
しかし、妄想だけで始めると、いつも、相手の女の子の姿があいつに為り変わってしまうのだ。
だから、新しい刺激が欲しかったのかもしれない。
何よりその褪せた表紙の少女が、俺の心を満たしてくれる、そんな気がしたのだ。
そして俺は辺りを見回して、誰も見ていないことを確認した。
そして現在、時刻は午前1時を回った。
俺はベッドの上、枕元に箱ティッシュとゴミ箱を確認する。
「まあ、まだわかんねぇけど。」
この漫画がイイとは限らないし。
ああ、でもこれ、表紙だけで興奮する。
何でなのかな、って、分かってるけど、分かりたくない。分からない、フリ。
「‥‥下げとくか。」
ご主人サマに淫らなご奉仕をする少女。
ふりふりのミニスカート、細い脚、ニーハイソックスのメイドさん。
長い黒髪、長い睫毛、ぱっちりした目、あと貧乳。
モノを咥えて眉寄せて涙浮かべてたまに声とか漏らして。
顔に胸に精液垂らして呼吸を乱してもっとなんて腰くねらせて。
挙げ句に自ら脚なんか広げちゃってソコも拡げちゃって早くなんておねだりする。
ああ、少女の姿が重なる。
嫌になるのにどんどん硬化する、俺。
あいつに、こんなことさせたいなんて。
あいつに、こんなことさせてんの妄想してヌいてるなんて。
俺、マジで変態なんじゃねぇの。
自分を扱く左手は速度を増して。
快感が俺を駆け上がる。
「っ‥‥は、けいっ!」
"蛍、中出すぞ"
"うん‥‥うん、イイよ。沢木、きて"
「けい‥‥っ!」
『ただやすー、』
『なにしてんだー?』
「なっ、」
寸でのところで菌どもが声を上げた。
『なんだ、なんだ?』
『いきがあらいぞ』
『くるしいのか?』
「きもちいんだよ‥‥‥あーくそ、萎えた。お前ら最悪。」
ぼふっ、と音を立ててベッドに転がった。
‥‥ぎりぎり。
あいつを汚さないですんだんだ。
いや、ことはすんではないけれど。
あー下半身がもやもやする。
でも、少しほっとした。
「蛍‥‥ごめんな。」
ああ、これじゃあ俺、いつになっても発散できねぇじゃん。
溜まってく一方だ。
でもお前も悪いんだぜ?
一体どういうつもりなんだよ。
暫く見ないと思ったらあんな格好で、キスなんかしてきて。
もう、だめだ。
長年抑えてきたのに、もう抑えきれない。
『ただやすー』
『けいとけんかでもしたのかー?』
「してねぇよ。」
『まーげんきだせよ』
「お前らのせいで元気なくしたんだよ、ある意味。」
そして右手にあった漫画をゴミ箱に放り投げた。
+++あとがき+++++++++
なんで、こ う な っ た ? ←
書いてる間に妙に真面目になりました。
もっとコミカルで甘々な予定だったのですが、そもそも蛍が出て来ないと言う。
極普通に、沢蛍のはずが最終的に沢→蛍。
あと、どうせなら沢木の自慰はもっとリアルに書きたかったのですが、残念ながら私は男の子じゃないのでよくわからなかったのです。大したこと書けなかったな。
想像力足りないのかなぁ‥‥。
漫画拾うシーンくどいし。
でも私、自慰の話好きなので、それはそれは書いてて楽しかったです。ぇ
なんかもう、変態で構わない。
ところで、とあるエロ漫画で「愛(i)の前にHがある」と言ってましたが、私はもっとすごいこと知ってます。
Hの前に自慰(G)があるのです。←
本文もあとがきも、終わり方が分からなくてgdgdな上、下品で申し訳ない。
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